こんにちは。トロントのあきらです^^
出産準備第二弾はベビーカー。英語ではstroller(ストローラー)と言います。第一弾で紹介したベビーベッドと合わせて二大お金のかかるアイテムです(笑)
ベビーベッドと異なるところは、日本ではベビーベッドは準備しないという方も多いですが、日本カナダ問わずベビーカーはどちらの国でもほとんどの家族が準備します。日本語の情報も集めやすいアイテムですが、「カナダにはアップリカって売ってないの?」「こっちではどんなブランドが人気?」「トラベルシステムって何?」などやっぱり日本とは事情が違います。この記事ではカナダで販売されているベビーカーの種類、現地で人気のブランド、ベビーカーの選び方や我が家の購入したベビーカーの紹介をしますね☆
ベビーカーの種類
まずはベビーカーの種類を紹介します。大きく分けると4タイプのベビーカーがあります。
それではそれぞれのベビーカーの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。
フルサイズストローラー
フルサイズストローラー(full size stroller)は一番ベーシックなタイプのベビーカーです。新生児〜3歳のベビーカーが必要な期間全てを1台でカバーすることができます。本体の重さは10キロ〜15キロくらいのものが多く、大きいベビーカーだと20キロほどの重さがあるものもあります。重いということはその分安定した走行ができるので、動きがスムーズで押しやすいです。またタイヤも大きい物が多く、段差を乗り越えるのに楽です。
フルサイズストローラーのメリット・デメリット
・座面のクッションがしっかりしているので子供が長時間乗っても疲れない
・座面を正面向き/ 後ろ向きどちらにも設置可能
・新生児〜3歳まで長く使える
・リクライニングの角度を調整できる
(フルフラットになる場合は新生児から使えます)
・底部に荷物を収納できるスペースがある
・ハンドルの高さを調整できる
(パパママの身長差が大きい場合に便利)
・ベビーカーの座面を外してバシネットやチャイルドシートを乗せることもできる
(バシネットなどは通常別売)
・狭い家だと置き場に困ることも
・小さな路地、狭いお店、公共交通機関では折りたたむ必要がある
アンブレラストローラー
次に紹介するアンブレラストローラー(umbrella stroller)はその名の通り傘のように軽量で簡単に折りたたみができる簡易ベビーカーです。日本のB型ベビーカーと似ています。深くリクライニングできないため、首の座らない新生児期に使えない・簡易的な作りなので走行性が悪いというデメリットはありますが、軽さや価格の安さで2台目として購入する人も多いです。
アンブレラストローラーのメリット・デメリット
・安い
・コンパクトで折りたたみがしやすいので公共交通機関も利用しやすい
・リクライニングの角度を調整できるモデルもある
・別売で購入できる付属品があまりないので、例えば別売の座席を購入して2人乗り仕様に変更するといった対応ができない
・簡易的な作りのため、走行性が悪い(段差を乗り越えにくいなど)
・フルサイズストローラーのように乗り心地が良くないので、子供が乗るのを嫌がることも
ジョギングストローラー
トロントはカナダで一番人口の多い都市ですが、街中には大小多くの公園があります。公園に行くと犬の散歩やスポーツをする人などエクササイズをする人を多く見かけます。もちろん子供連れの家族もいますよ。ベビーカーで散歩をする人はもちろん、ジョギングストローラー(jogging storoller)でランニングをする人も多いです。見た目の特徴は一般的なベビーカーより大きめのタイヤが3輪ついていること。サスペンションもしっかりしているのでアスファルトや砂利のランニングコースも走りやすいです。
ジョギングストローラーのメリット・デメリット
・フレームは軽量の物が多いため、タイヤは大きいが重さはフルサイズストローラーほど
・ハンドルの高さを調整できる
・ハンドブレーキ、赤ちゃん用の5点止めシートベルト(ハーネス)がついているモデルも
・アンブレラストローラーのようにコンパクトに折りたためない
・幅があるため細い路地や通路を通り抜けるのに適していない
トラベルシステム
トラベルシステム(travel system)とは最初に紹介したフルサイズストローラーにチャイルドシートが付いたセットです。フルサイズストローラーの座面がそのままチャイルドシート(英語ではcar seat)になるタイプのベビーカーです。文字で説明するのが難しいので実際の写真で説明しますね。
上の写真はトラベルシステムに含まれている付属品の一例です。ベビーカーのフレーム(写真の一番左)にベビーカーの座面(左から2番目)を設置すればフルサイズストローラーとして使用できますし、チャイルドシート(一番右)を設置することもできます。
(↑ベビーカーのフレームにチャイルドシートを設置するとこんな感じになります)
トラベルシステムの大きな特徴はその名の通り「トラベル」に最適な仕様になっていて、ベビーカーで移動中に赤ちゃんが寝てしまっても…
↑こんな感じで、チャイルドシートの部分だけ取り外して、シートごと車に乗せれば赤ちゃんを起こすことなくベビーカーから車へ簡単に移動することができます。車での移動が多い郊外に住んでいる人や毎日赤ちゃんをデイケアに送り迎えをしなければいけない共働きの家族に人気です。
トラベルシステムのメリット・デメリット
・ベビーカー本体、チャイルドシートなど必要な付属品がセットになっているものがほとんどなので、単品でそれぞれ購入するよりお得
・新生児〜3歳くらいまで長く使用できる
・モデルによっては別売の2人目用のシートを設置して2人乗りにできるものも
・幅もあるので狭い場所には向かない
・付属のチャイルドシートは低月齢向きなので、子供が成長したら年齢に合ったチャイルドシートを別途購入する必要あり
カナダで人気のベビーカー
ベビーカーの種類と特徴が分かったところで、ここからは種類別おすすめのベビーカーの紹介です^^
人気のフルサイズストローラー
トロント市内を散歩しているとフルサイズストローラーを見かけることがほとんどです。公共交通機関で移動する人が多いので、コンパクトなフルサイズストローラーに人気があります。よく見かけるモデルの中から2種類+わたしの購入したフルサイズストローラーの計3種類を紹介しますね。
UPPAbaby Vista V2
https://uppababy.com/ca/vista-v2/
アメリカのメーカーUppababy(アッパベビー)のVista V2(ヴィスタ・ヴィーツー)というモデルです。トロントの少し落ち着いた住宅街を散歩してると、見かけるベビーカーの約8割がUppababyです。高級感のあるデザインと抜群の走行性のおかげで、高めの価格帯($1,000-$1,300)にもかかわらず人気があります(みんなお金持ってますね。。。)
別売のシートなどを設置すると上の画像のように、最大3人乗りになるそうです。「とりあえず1人乗り用が欲しいけど、子供の人数が増えたらどうしよう」とか、「上の子がベビーカーに立ち乗りしたいと言い出した」場合にベビーカーの買い替えをしなくても家族の人数が増えた時は付属品で対応できるのは嬉しいですね!
Graco Modes Click Connect Stroller
https://www.gracobaby.com/strollers/full-size-strollers/modes-click-connect-stroller/SAP_1963977.html
※アメリカのHPなので価格がUSドルです。
こちらもアメリカのベビー用品ブランドGraco(日本では『グレコ』ですが、北米ではグラコと発音します)のベビーカー。一番人気の製品を調べてみると、このModes(モーズ)というモデルが多くのブログでおすすめされていました。
最初に紹介したUppababyのVista V2は高めの価格帯のベビーカーでしたが、Modesはベビーカーのみだったら$400ほどとリーズナブルです。別売のバシネットを使用すると首の座らない時期から赤ちゃんを載せることができるので、新生児期〜3歳くらいまで長く使うことができます。
Gracoには日本語のHPもあるので日本語で補足情報を探してみてもいいですね。ただ、日本で販売されているモデルは限られていて、今回紹介したModesも日本語のHPには無いのが残念です。
Bugaboo Bee
https://www.bugaboo.com/ca-en/strollers/bugaboo-bee-6/
フルサイズストローラーのおすすめ3台目はわたしも購入したBugaboo(バガブー)というオランダのメーカーのBee(ビー)シリーズです。ベビーカーを探している時に色々なメーカーのものをみてみましたが、アメリカのベビーカーはどれも大きくごついイメージ。北米は車社会なので、小さな路地で使用したり、電車やバスに乗ったりということはあまり想定されていないのかな、と思いました。
その点ヨーロッパのブランドBugabooはコンパクトで軽量(約9キロ)となっていて、日本人の私たちにも馴染みやすく扱いやすいです。わたしはこの点に加えて、なんと言ってもおしゃれでカラフルなキャノピー(日除けの幌)に惹かれてBeeを購入しました!キャノピーの色は限定色も含めると10種類ほどから選べます。ちなみにフレームも黒かシルバーから選べます。わたしは黒のフレームにBeeの定番色の黄色のキャノピーにしました^^
赤色もかわいいですね〜上の画像はシルバーフレームです。カナダでゴツくないおしゃれなベビーカーを使いたい方におすすめです。
カナダで人気のアンブレラストローラー
3Dlite® Convenience Stroller
https://www.summerinfant.com/strollers/3d-lite-convenience-stroller
※アメリカのHPなので価格がUSドルです。
多くのブログでおすすめに挙がっていたSummer Infant(サマーインファント)社のアンブレラストローラーです。約6キロと軽量ながら、多くのアンブレラストローラーには無い4段階のリクライニングと大きな荷物入れ(底の部分)が魅力的です。値段も$130ほどとリーズナブルなので2台目として購入する人も多いようです。
ちなみにわたしはまだ出産前ですがクラシファイドで中古のアンブレラストローラーを購入しました。goodbabyのQbitというモデルです。厳密には最初に紹介したフルサイズストローラーと今回のアンブレラストローラーの中間のLight weighted storoller(軽量ストローラー)に分類されるらしいですが、こちらも8キロ弱と軽めです。新品だと$250くらいしますが、状態の良い中古を$30で譲ってもらったのでBugabooと合わせて使っていく予定です。
カナダで人気のジョギングストローラー
BOB Revolution Flex 3.0
https://www.bobgear.com/revolution-flex-30
「ジョギングストローラーと言えばBOB(ボブ)」というくらい有名なメーカーのRevolution Flex(レボリューション・フレックス) 3.0というモデルです。高さの微調整ができるハンドル、マウンテンバイクと同じスタイルの衝撃を吸収するサスペンション、大きなタイヤが快適な走行性、安定性を生みどんなタイプの道でも快適にランニングをすることができます。
重さは12キロほどとジョギングストローラーにしては軽めで値段は$600弱です。ランナーにはぴったりのベビーカーですね(でも乗ってる赤ちゃんは快適なのかジョギングストローラーを見かけるたびに心配してしまいます笑)
カナダで人気のトラベルシステム
Evenflo Pivot Xpand
https://www.babiesrus.ca/en/Evenflo-GOLD-SensorSafe-Pivot-Xpand-Smart-Modular-Travel-System—R-Exclusive/1EF90AC9.html
トラベルシステムは車移動の多い北米で人気で、多くのベビーカーブランドがトラベルシステムを販売しています。わたしも最後までフルサイズストローラーにするかトラベルシステムにするか悩んだのですが、トラベルシステムの中で候補に上がったのがこのEvenflo(イーブンフロー)社のPivot(ピボット)です。
ベビーカーフレーム、チャイルドシート、チャイルドシートベースがセットで付いてきます。
さらにPivotにはSensorSafeという赤ちゃんアプリと連動するセンサーが付いていて、専用のアプリを予め携帯にインストールしておくと、車移動中にシートベルトが外れてしまったり、赤ちゃんの体温が上がりすぎてしまった場合にアプリ経由で通知が来ます。車移動が多いと、後部座席の赤ちゃんの様子が気になってしまいますが、このようなアプリがあったら運転に集中できて良いですね。
ただし、口コミを見るとセンサーやアプリの性能があまり良くないとか、携帯のバッテリーの消費が激しいなどマイナスの口コミもあるのでセンサーはおまけ程度に考えておいた方が良いかもしれないですね。
ベビーカーの選び方
気になるベビーカーはありましたか?ここからはベビーカーを選ぶ際に検討したいポイントを紹介します。
移動手段
わたしが一番重要だと思う要素はメインの移動手段です。カナダは都市部と郊外で使える移動手段が大きく変わってくるので、生活環境を今一度確認してみましょう。都市部に住んでいて主な移動手段が公共交通機関という方は、特にバスやレストランなどの店内の通路は狭いのでベビーカー自体の重さやコンパクトさに加えて、折りたたみのしやすさも重要になってきます。
わたしの住んでいるトロントには地下鉄もありますが、エレベーターが無い駅もあるんですよね。エレベーター無しの駅の階段を赤ちゃん+荷物+ベビーカーを抱えて登ることを考えたら…20キロ超えの重いベビーカーだとゾッとしますね(笑)
郊外に住んでいる方で、メインの移動手段が車だという方はトラベルシステムが第一候補になるのではないでしょうか。自家用車にチャイルドシートベースを予め取り付けておけばベビーカーの座面をそのまま乗せ替えるだけでOKなので毎日の移動が楽です。
ベビーカーの価格
ほとんどの家族がベビーカーを購入しますが、予算はそれぞれ異なりますよね。前半で紹介したようにベビーカーは安いものだと中古で$30から高いものだと数千ドルするものまでピンキリです。まずは予算をざっくり決めてみてはどうでしょうか。その上でどの種類のベビーカーが生活スタイルに合うか考えて、必要に応じてe-maple、kijijiなどのオンラインのクラシファイド、Once Upon A Childなどの中古ベビーグッズショップなどもみてみると良いかもしれないですね。
子供の人数
計画している子供の人数が1人だけだったり、兄弟間に5歳以上の歳の差を設ける予定の方は1人乗りのベビーカーに絞り込みができます。でも1人目を出産後数年以内に2人目を計画されている方は、2人乗りにも対応可能なベビーカーも検討されることをおすすめします。カナダに住んでいると上のお子さんが下の子のベビーカーに乗ってる光景を見かけます。
↑はフルサイズストローラーで紹介したUppababyのVistaにメーカー純正のベビーカーステップ(英語はstroller board)を取り付けた写真です(子供めっちゃ楽しそう笑)お子さんが増えることを検討している方は、このように最初のベビーカー購入時に別売の付属品で2人乗りにもできるモデルかどうか見てみてくださいね。
おまけ: わたしがBeeを選んだ理由
先述の通り、わたしはBugaboo社のBeeを購入しました。最新モデルは2021年発表のBee6ですが、我が家は年末のボクシングデーのセール時に購入したので一つ前のモデルのBee5です。
まず考えたのはやはりベビーカーを使用するシーン。私たちは今はトロントのダウンタウンに住んでいて車も持っておらず、メインの移動手段は公共交通機関か徒歩です。となるとベビーカーを持って駅の階段を上り下りしたり、赤ちゃんと一緒に通路の狭いアジア系スーパーに行くこともあるかもしれないと思ったらやっぱり一番はコンパクトで軽量である必要があると思いました。
我が家は数年以内に郊外に引越しをする予定ですが車が、引越しをしたら車がメインの移動手段になるので最初からトラベルシステムにするか迷いました。しかしカナダ人と日本人の中でも小柄(身長153cmで妊娠前の体重は40キロ台前半)な自分を比較したら
と気付き軽量フルサイズストローラーから探すことに。
ここまでサクサク決まったものの、ここから無限ループにハマりました。
2020年末といえばコロナ禍でオンタリオ州内がロックダウンになりました。ベビー用品店もエッセンシャルではないため(お父さんお母さんにとってはとてもエッセンシャルなのに)店内での買い物ができず実際のベビーカーを見て比較することができなくなってしまいました(泣)
ベビーカーは大きな買い物なので本当は実物を見て決めたかったのですが、仕方がないのでネットの情報や口コミを調べてみることに。しかし「$100のベビーカーだったけど、2人目の子までしっかり乗ってくれていい買い物をしました」というものから、どんなにいいベビーカーでも「うちの子はあまりベビーカーに乗らなかったので無駄になってしまった」というものまでありました。
でも子供が生まれてから選ぶとしても、いくつか試乗した上で決めれる訳でもないので(店舗によってはさせてもらえるかもしれないですが)、やっぱり今決めなければ。親であるわたしが決められることといえば「親の使い勝手はどうか」でもこれは実機を触ってみないと分からない…オンライン上だけで他に判断できる要素は何かを考えた時に最終的な決め手となったのは…
「自分がときめくデザインかどうか」というまさかのこんまりさんスタイルでした(笑)ということで予算内でデザインにときめいたBugabooになりました。実物はオンラインよりさらにかわいいです!サイズもコンパクトで押しやすくて満足です^^
上の画像にある別売のバシネットも中古で購入したので新生児期からたくさん使いたいと思います。使ってみた感想などまた別記事にしてアップしますね☆
まとめ
日本とは異なるカナダのベビーカー事情はいかがでしたでしょうか?カナダのベビーカーの種類と特徴をまとめるとこんな感じです。
迷ったらわたしのようにデザインで決めてしまうのもアリです(笑)皆さまのライフスタイルに合ったベビーカーが見つかりますように☆
・アンブレラストローラー(umbrella stroller)
・ジョギングストローラー(jogging stroller)
・トラベルシステム(travel system)