こんにちは。トロントのあきらです^^昨年11月に2年半ぶり(!)に一時帰国をしました。その時に日本からカナダの口座にまとまったお金を送りました。海外送金にはいろいろな方法がありますが、わたしはUFJ銀行経由で手続きをしましたのでやり方を紹介しますね。
送金の目的
今回の送金ですが、数年以内にカナダで家を買う予定で日本に残しておいた預金を頭金に充てるため手続きをしました。金額は日本の両親が生前贈与として毎年積み立ててくれていた500万円。Transfer Wise(トランスファーワイズ)も調べてみましたが、金額が大きめなのでまずは銀行経由での送金を試してみることに。
記事の後半で詳しく説明しますが、銀行経由で海外送金をする場合、送金理由を証明する書類等が必要となります。わたしの場合は不動産の頭金に充てる予定といっても、物件はおろかどの街に物件を買うかも決まっていなかったので不動産の契約書や請求書がない状態で今回の送金を行うことになりました。
そのような「不動産の頭金に充てたいけど契約書類がない」状態の方はどんな書類を用意したらいいかも後半で詳しく触れていきます^^
UFJ銀行で海外送金
まずは預金のある地銀に海外送金が可能か聞きに行きましたが、地銀から海外送金手続きを行えるのは日本に住民票のある方のみとのことだったので、大手銀行に相談をするよう勧められました。
※わたしは2016年のカナダに引越しをする際に海外転居届を提出しています(=住民票が日本にない)
そこで口座のあるUFJ銀行の窓口に行ったところ、UFJ銀行は日本の住民票の有無は問わないとのことだったので、地銀からUFJに預金を移動してUFJから海外送金の手続きを行うことにしました。
ちなみに店頭では1回の送金で500万円まで送れるそうで、それ以上の金額を送金する場合は外為業務室と呼ばれる特別な支店での手続きが必要となります。
わたしは500万円以上送金をする予定でしたが、現時点で預金全てを送金する必要がなかったので今回は500万円をUFJ銀行から送金することにしました。送金は地元のUFJ銀行の支店のテレビ窓口(個室になってるブース)で手続きを行いました。通常の銀行窓口だと手数料が少し高くなるようです。また、UFJダイレクト(オンライン手続き)の場合は、1回の送金上限額が100万円と少なくなってしまうので、100万円〜500万円を送金する方はテレビ窓口がいいでしょう。
必要な持ち物
案内された持ち物は以下の通りです。
・通帳
・身分証明書
・海外送金依頼書(銀行窓口でもらえます)
・今回の送金目的を証明する書類
・原資確認書類
※銀行印は不要でした
それぞれ詳しく説明しますね。
キャッシュカードと通帳
本人名義のUFJ銀行の通帳とキャッシュカードが必要になります。わたしは一時帰国の際にカナダに通帳を忘れてくるミスをしたので(なぜか成田行きの飛行機の中で思い出しました笑)帰国直後に通帳再発行の手続きをしました。
窓口で持ち物を尋ねたところ、キャッシュカードと通帳が必要で銀行印は不要だと案内を受けましたが、UFJのホームページを見てみると「キャッシュカード」もしくは「通帳+印鑑」となっていたのでキャッシュカードを持っている方は通帳は不要な可能性があります。
身分証明書
名前・生年月日・現住所が記載されている身分証明書が必要になります。わたしの免許証の住所は実家の住所になっていて、銀行登録の住所と同じだったので免許証で問題ありませんでした。
海外送金依頼書
海外送金依頼書は銀行の窓口でもらえます。ネットでダウンロードできないか探してみたんですが、見つからなかったのでサンプルを載せておきますね(画像をクリックすると大きな画面で見られます)
送金目的を証明する書類
マネーロンダリングなどの犯罪防止のため、送金の目的を証明する書類が必要だと案内されました。送金目的が学費の場合はインボイスや前学期の学費の領収書を提出すればOKです。
わたしの場合は不動産の頭金にするためでしたが、先述の通りまだ本格的な家探しも始めてなかったので、請求書などきちんとした証明ができない状態。一度帰宅して、用意したのは以下の書類です。
・家購入を検討している地域にある予算内の物件情報(Royal LePageという不動産会社のサイトで見つけた物件)
・物件価格から今回の送金額を引いた額で計算したローン返済計画書(TD銀行のmortgage calculatorを利用)
(例: $300,000の物件を希望していて頭金が$100,000だとしたら$200,000ローンの返済計画。下の画像は20年ローンの場合)
上記の二点を印刷して持っていったら大丈夫でした。おそらく送金金額もそこまで大きくなかったので厳しくチェックされなかったのかと思います。
原資確認書類
送金の出どころを証明する書類です。わたしの場合は送金額のほとんどが両親からの生前贈与だったため両親→わたしへの送金ルートがはっきりするような証明を提出する必要がありました。お金の流れは
〈父名義〉三井住友銀行→〈自分名義〉地銀→〈自分名義〉UFJ銀行だったため、父の通帳も含め3冊の通帳を持って行きました。その他、父とわたしの関係を証明するための書類も求められるかもしれないとのことだったので戸籍謄本も準備することに。
手続きの流れ
手続き当日は窓口ではなく、テレビ電話窓口(電話ブース)へ行きオペレーターの指示に従って進めていきます。
オペレーターと繋がるまでに15分ほど待ち、手続き自体には30分弱かかったので時間に余裕を持っていくといいかと思います(テレビ窓口が利用中の場合はもっと待つかもしれません)
なおUFJ銀行からカナダのRBCに送金する場合、UFJの海外送金手数料が6,500円、RBCでの海外送金受け取り手数料が$17かかりました。
500万円をUFJ経由で送ったらカナダドルでいくらになった?
最後にみなさんが気になる送金時のレートのお話をします。
UFJ銀行で送金手続きをしたのは2020年11月半ばでしたが、換算レートは1カナダドル81.44円でした。500万円送って$61,394.90が入金されていました(ここから$17の海外送金受け取り手数料がRBCで引かれていました)
当日Yahoo!ファイナンスでもレートを確認しましたが、その時は1カナダドル80円台後半だったかな?Yahoo!ファイナンスでレートを確認した時間帯と送金を行った時間は微妙にズレがありますし、1カナダドル81円台だったらここ数年の換算レートからしてもいい方なのであまり細かくタイミングを見ずに手続きをしました。
ちなみに送金手続きの翌日にはRBCに入金が確認できました。UFJ銀行経由だと早くていいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。UFJ銀行からカナダに海外送金を考えている方の参考になれば幸いです。
なお、今回海外送金手続きを行ったのは2020年11月です。当時と手続きのやり方が変更になっている可能性もありますので、手続きをされる前に銀行に問い合わせをすることをおすすめします。
・数百万円のまとまった金額を送金したい方
・資金を不動産購入に充てたいが、まだ購入物件が決まっていない方