こんにちは。トロントのあきらです^^
2021年3月7日に無事第一子の長女を出産しました!海外で初産・緊急帝王切開・コロナ禍というイレギュラー盛り沢山な出産でした(汗)そんな出産当日の記録です。
陣痛から出産まで
【AM 7:00】腰痛で目覚める
わたしは日本にいる時から友人に英語を教えていたのですが、当日も日本にいる友人にオンラインで英語を教える約束をしていました。ところが朝目覚めたら腰あたりに生理痛のような鈍い痛みが。臨月になり股関節の痛みや頻尿などマイナートラブルがある中英語の授業をしていましたが、この腰痛で数時間椅子に座るのは厳しいかも、と思い友人には当日のレッスンをキャンセルさせてもらうことにしました。
ただこの時点ではまさかこの腰痛が陣痛の始まりだとは思っておらず、「昨日寝ている時に布団が外れて腰を冷やしたのかな?」と悠長なことを考えていました。
【AM 9:00】おしるし確認
友人からキャンセル了解の連絡をもらい、尿意があったのでおトイレに行ったところ、最近多くなってきたおりものの中におしるしを発見。相変わらず腰痛は続いていたので「もしかしたら近日中に出産かも」と現実味が増してきました。ただこの段階でもまだ陣痛だと思ってませんでした。
実は前日から少しお腹を下していまして(臨月になってから便秘や下痢などおトイレのトラブルが増えていました)生理痛のような痛みも腰を冷やしたか下痢が原因だと思っていたんですね。
【AM 10:00】陣痛間隔計測開始
下痢の症状と勘違いしたまま、腰痛に耐えていましたが、おトイレに行くたびに増えるおしるしの量。最初のおしるしから1時間後には生理中のような量の血が出ていました。腰もどんどん痛くなってきたので、このタイミングでやっとこの腰痛が陣痛ではないかと思い始めます。
助産師さんには陣痛がきたらアプリで間隔を測るように言われたので、アプリをダウンロードして陣痛間隔を測ることに。
【PM 4:00】助産師さんに連絡
どんどん痛くなる腰痛。人によって陣痛の痛みや感じ方は異なりますが、わたしのは生理痛の腰痛を10倍ほどにした痛みでした。これにプラスして辛かったのが便意。便意があるのでおトイレに行く→おトイレに座りながら陣痛の痛みに耐える→便意があるからきばってみるけど出ない→また陣痛の波が来るのでおトイレに座りながら耐えるというように完全におトイレの主になっていました笑
後から調べたら陣痛の痛みを便意として感じる人も多いようです。
そんなこととはつゆ知らず、朝下痢をしていたので完全に下痢だと思っていて、「分娩台の上で粗相してしまわないように、今のうちに出し切っておかないと」と息も絶え絶え頑張っていました。
おトイレの主(笑)になっている以外の時間はリビングのソファで横になっていましたが陣痛間隔が一定ではなかったので油断したら陣痛の痛みが襲ってくるためご飯を食べられず、なんとか水分補給をするのみ。その間夫は家中掃除機をかけていてくれました(退院当日から義母が来て産後のサポートをしてくれることになっていたため)
ちなみに陣痛緩和に役に立ったのがあずきのチカラです。
15時台には陣痛間隔が短くなって来ましたが一向に間隔が全然安定しません。3分な時もあれば8分な時もありました。夫からは何回も「そろそろ助産師さんに連絡したら?」と言われましたが、助産師さんからは陣痛間隔が5分になったら連絡をするように言われていたため、まだ間隔が安定しないのに連絡しては迷惑だろうと思い(謎の日本人的遠慮笑)息も絶え絶え「まだ連絡しないで!」と粘っていました。
最終的にわたしの苦しみっぷりを見かねた夫が助産師さんに連絡したところ30分ほどで自宅まで来て診察をしてくれました。
そしたらこの時点ですでに子宮口が8cm開いていたようで助産師さんから「こんなに開くまで耐えて大変だったでしょ?」と言われました。生理痛のような痛みは確かに辛かったですが、まだまだこれからもっと痛くなると思っていたので終わりが見えて安心しました。
【PM 6:30】病院到着
助産師さんは準備があるので先に病院に向かい、わたしたちは入院グッズと一緒に病院へ行くように言われたのでUberで配車の依頼をしました(この時は自家用車がなかった)Uberの運転手さんには「Uberじゃなくて救急車の方がいいんじゃないの?」と心配され、病院へ着いたものの歩けなかったのでボランティアの方に車椅子を押してもらいました。
すぐにLDRルームに案内してもらい色々な器具を装着されて、無痛分娩希望だったためエピドラル(epidural・硬膜外麻酔)を打ってもらうことに。助産師さんが「麻酔科医を呼んでくるね。5分だけ頑張って!」って言いながら部屋を出て行きましたが、5分たっても10分たっても戻ってこず。この間も陣痛の痛みが襲ってきます。結局20分ほどたって麻酔科医と一緒に戻ってきてくれましたが、この時ほどカナダ人の時間に適当さを恨んだことはありません笑
ちなみにコロナ下でしたが旦那の立ち合いOKでした。
エピドラルが入ると急に痛みが遠のきました。エピドラルを打ってもある程度痛みを感じる人もいるかもしれませんが、わたしの場合はまさに『無痛』でした。急に痛みがなくなって快適になったのと出産に際する興奮(アドレナリンがたくさん出てた?)でわたしが急に饒舌になり夫もびっくり笑助産師さんがお産の進み具合を確認する間もいろんな人に喋りまくりますが、急に助産師さんが「赤ちゃんの位置が良くないからお医者さんに確認してもらうね」と言って再び部屋を出て行きます。
【PM 9:07】緊急帝王切開で長女誕生
お医者さんに確認してもらったところ、本来赤ちゃんは顎を引いた状態で子宮口から産道に出るらしいですが、娘は顎が上を向いてしまっているようでした。この時点で子宮口は9cmでお産はかなり進んでいます。でも顎が引っかかって出られない!赤ちゃんも苦しいので心拍が弱くなっていると言われ、帝王切開になる可能性があるので念のため手術室へ移動すると言われました。
先述のとおりわたしはエピドラルでテンションが上がっていたので旦那に「手術だって!行ってくるね!」と元気に出かけましたが、助産師さんや医療スタッフの方が慌ただしくわたしをストレッチャーで手術室へ運んで行ったので、万が一のことがあったらとLDRルームに一人残された旦那は生きた心地がしなかったそうです。
そんなこととはつゆ知らず、呑気なわたしは「帝王切開になったら自分のお腹が切られてるのを見るのかな?貴重な経験かも」とワクワクしていました。手術室ではお医者さんが赤ちゃんの位置を直そうと下から手を入れて挑戦してくれましたが直らなかったため帝王切開が決まりました。手術の説明を受け、震える手で同意書にサインをし(エピドラルを入れてから全身ガタガタ震えていました。よくある症状らしいです)旦那も手術室に到着したところでいざ開腹!麻酔のおかげで痛みは相変わらずゼロ。お腹を広げられている時は少しだけ圧迫感はありました。
そして手術が始まって10分ほどでハナちゃんが取り出されました。取り出されてすぐに「ミー」とかわいい声で泣くハナちゃん。ママになったわたしの感想は…
ちなみにハナちゃんを抱いて初めてかけた言葉は「こんにちは」でした。赤ちゃんの顔を見たら自然にこの言葉が出てきました。
出産後
出産後は回復ルームへ案内され、電話の許可が出たので義両親と日本の両親に電話で出産を報告。その後0時過ぎに入院部屋へと移動(わたしは点滴や導尿などがあったためベッドに乗せられ移動。まだ麻酔も効いています)
部屋は相部屋(オンタリオ州の健康保険OHIPで無料)か2人部屋・個室(どちらも有料)が選べたので節約のため相部屋にしましたが、初日は私たち以外の患者さんがいなかったので個室として使えました。入院部屋に案内され一息つくと急にお腹が空いてることに気付いたので持参したおにぎりを食べ、旦那は深夜でも唯一開いていたセカンドカップでサンドイッチを買って食べていました。手術後サンドイッチの気分ではなかったので、陣痛の中おにぎりを握った自分に感謝です笑
夜間は看護師さんが2、3時間おきに体温や点滴のチェックをしにきてくれました。ちなみに旦那の宿泊もOKでしたが付き添いの人用のベッドがあるわけではないのでリクライニングチェアで寝ていました。
入院2日目も順調でした。麻酔は切れましたが、傷は痛み止めが効いてるし、朝からおトイレまで歩くように言われましたが亀より遅い歩みでしたが何とかクリア。おしっこも無事に出たし、午後にはおならも出ました(お食事中の方すいません)ハナちゃんも入院中結構寝ていてくれました。
唯一大変だったのは授乳です。初産だったし帝王切開だったので中々おっぱいが出なくて困利ましたが、看護師さんが院内の母乳外来(breastfeeding clinic)を紹介してくれて授乳の際の赤ちゃんのポジションやおっぱいへの圧のかけ方などマンツーマンで教えてくれました。この母乳外来もOHIPでカバーされたので、無痛分娩+帝王切開+2泊3日の入院+母乳外来にかかった費用は何とゼロでした。
まとめ
何はともあれ無事に娘が生まれ安心しました!これから家族3人でがんばっていこうと思います!